ロックを愛するどうぶつの整形外科医の日記

二次診療施設で働く獣医師が思うことを綴る

MPLとLCPDって?5

おはようございます。連日の記事の投稿です。

 

そうです、今僕はモーレツにやる気になってます 笑

 

ヒザのお皿の脱臼のおさらいです。

大型の動物よりは、小型の動物に発生が多いです。

若い頃から起きていることが多いです。

痛みはないことが多いです。

で・・・放置したらどうなる??

 

重症度にもよりますが(ヒザのお皿の重症度の話はしましたっけ・・・していない気がしますね)、全く歩けなくなる(自分で移動できなくなる)、なんてことはほとんどないと思います。少なくとも僕の患者さんで、ヒザのお皿の脱臼だけで歩けなくなる、といった患者さんはいませんね、いまのところ。

 

歩けるんだったら別にそのままでいいじゃん!っていう飼い主さんも実際いらっしゃいます。

これはもうそれぞれの価値観というか、評価基準というか、他人がどう言ってもどうにもならない部分もあるかもしれません。

 

でも自分自身だったらどうですか??

自分自身のヒザのお皿が外れたり、戻ったりして、そのたびに他人に言っても伝わらない痛みにも似た違和感を感じて、ヒザを自分の意志で思うように伸ばせない・・・なんて、なかなか想像しがたいですか?

 

しかーし!飼い主さんならできるだけリアルに想像して欲しいですね。

 

百歩譲って、今は痛みがないならもうこのままでいいわ、というならそれはそれでその飼い主さんの主張を受け入れるしかないですけど、痛みがないけどそのまま放置すると・・・別の問題が起こる可能性が出てきますね。

 

僕の記事を読んでくれている方がもしいれば、もうおわかりですよね!

 

そうです!

 

その通り!

 

骨関節炎!ですよね。

変形性関節症、OA、変性関節疾患、DJD・・・どの用語でも良いですが。

 

それだけなら、まだいいです。まだ、いいです。

 

そうです、骨関節炎以外の、別の問題が起こる可能性がありますよね。

またまた、僕のこれまでの記事を読んでくれている方は、きっとピンときているはずです 笑

 

そう!それは、前十じ・・・(笑)長くなってきてしまったので、次回にしますね。

 

 

 

 

MPLとLCPDって?4

おはようございます。久しぶりすぎますね。

いろいろありまして、記事を書けていませんでした。ダメですねー 笑

継続は力なり、習慣は重要・・・などなどを十分すぎるほど理解しているつもりでしたが・・・

振り返っても仕方ないので、前を向いていきましょう 笑

 

さて、なぜヒザのお皿の骨が内側に外れてしまったら、犬は痛そうに足を挙げてしまうのか・・・?でしたよね。

ヒザのお皿が外れるときの痛みで足を挙げる・・・可能性は0ではないですが、それがメインではないですねきっと。

じゃあなんで・・・?、です。

 

実は、ヒザのお皿の骨が内側に外れると、膝を伸ばせなくなるんです。

なぜか?って、それは筋肉の機能が損なわれてしまうんです。

それは太ももの前側の筋肉です。そうです、かの有名な、大腿四頭筋、です。

ボディビルダーの太ももを前から見て、ぱっくり割れているように見えるアレです 笑

 

本来、大腿四頭筋は膝を伸ばす機能があるんです。その機能を効果的に発揮するために、重要な役割の一部を担っているのが、膝のお皿、なんです。

ヒザのお皿が内側に外れてしまうと、膝を伸ばすことができなくなるので、曲がっちゃうことになるんですねー。

なので、ヒザのお皿の外れていない方の足の膝をまっすぐ伸ばして立てていれば、ヒザのお皿が外れた膝は曲がってしまう(伸ばせない)んです。

 

本人の意思とは別に、です(ここ大事です)

 

!これが痛そうに足を挙げている、ということになるんですね。

 

痛くないならまあいいか・・・でしょうか?

 

続きは次回に。

次回がそんなに先になりませんように 笑

 

 

MPLとLCPDって?3

おはようございます。

みなさんのお家にはこたつはありますか。僕のウチにはありません。なぜって・・・僕がこたつで寝る姿が容易に想像つくからですねズバリ 笑。

こたつでミカン食べながらテレビを見る・・・至福ですよね。僕は大学を卒業して以来していないですね。

こたつがある人は、こたつに入りながら僕の記事を読んで頂けると嬉しいです。

 

さて・・・

LCPDは痛い!と言う話でしたよね。

 

じゃあMPLは?・・・と言うと、あまり痛くないのではないか、と僕は思っています(念のため、僕個人の意見、としておきますが)。

MPLって、膝のお皿が足の内側に脱臼すること、でしたよね。

 

ヒトで考えると、脱臼、ってすごく痛そうですよね。

でも小さい頃、少なくとも僕の友達に、膝のお皿を動かせるヒトはいました。

そして、彼はかなり自慢げでした 笑。

そうです。彼は痛くなかったんですねきっと。ヒザのお皿を何度も脱臼させて、元の位置に戻しても。

 

実際、僕らが動物の膝を触って脱臼と整復(元の位置に戻すこと)を繰り返しても、ブチ切れるほど痛がる、というのはほとんどありません(全然ない!、と本当は言いたい 笑)。

もちろん、ヒザのお皿(骨)が動くことによって、その動きに関係する組織(筋肉や腱を含む)の違和感があることはおそらく間違いなくて、本人は嫌な感じはあるとは思いますが、ブチ切れる、ほどではないのでしょう(僕の個人的な意見です)。

 

じゃあなんで、ヒザのお皿が脱臼すると、(痛そうに)足を挙げちゃうのか・・・?、は次回にしましょう。

 

To be continued!

MPLとLCPDって?2

あけましておめでとうございます。

皆さんはすでにお仕事や学校は始まっていますでしょうか。

僕は今日から始動です。

僕は、年初に目標を立てることはあまりしませんが、毎日または毎週または毎月、達成できるような目標は立てるようにしています。

僕にとってはなんか1年は長すぎる気がして・・・長期目標を設定することの重要性もわかっているつもりですが 笑。

僕は無理して生きることはやめたいので、無理しない程度に今年も頑張っていきたいと思います。僕の書く記事も、数千人(のべ、ですが)の方々から読んで頂いていますので、できるだけ自然消滅しない程度に、無理しない程度に続けていきたい、と思います。

今年もよろしくお願いいたします。

 

さて・・・LCPDって?MPLとの違いは?ですよね。

僕の中では、全く!、明らかに!、違います。

もちろん関節は、LCPDは股関節、MPLは膝関節で違いますけど。

 

決定的な違いは、と言うと・・・LCPDはかなり痛い!ということにつきます。

もうこれはですね、性格が変わってしまうくらい痛い、と言っても過言ではないです。股関節を触ると、または触ろうとするだけで、めちゃめちゃ怒る、歯をむき出しにして怒る、といったことが見られます。

ウチのココアちゃんは怒ったことないんです・・・と飼い主さんが言ったとしても、LCPDに罹患している子は、股関節らへんを触ろうとすると、まず呼吸が止まります(緊張のため、だと思われます)、痛い方の股関節を横目でチラ見します(のように見えます)、太ももの骨を持つ or 股関節らへんを触ると・・・もうブチ切れです。

 

MPLに罹患している子で、こんなことはほとんどありません。

僕の記憶を辿っても、見つかりません。

 

なぜでしょう・・・長くなってきたので、また次回。

To be conitnued!

MPLとLCPDって?

こんにちは。めっきり寒いですね。でも暖かい日もありますから、これまた服装に迷いが生じますね。ユ○クロのファインメリノニットが最近のお気に入りです 笑。いらない情報でしたね。

 

今回も獣医っぽい話。

 

MPLとLCPDって・・・、ヒトの病気もそうかもしれませんが、略語が多いですね。親切なお医者さんはできるだけ略語を使わないようにしてくれていると思いますが、何も考えていないお医者さんも獣医さんも、略語連発ですね。その略語誰でも知ってると思ってるの?というリアクション必須です 笑。

 

MPLとは、膝蓋骨内方脱臼、のことですね。膝蓋骨が内側にずれてしまう(本来いるべき場所にいない間)、ことです。以前このブログの記事に、とりあげたことあります。

 

LCPDとは、レッグカルベペルテス病の略語です。レッグカルベペルテス病のレッグ、カルベ、ペルテスは、この疾患を見つけた3人のお名前です。その疾患とは、大腿骨頭無菌性壊死(ダイタイコットウムキンセイエシ)症、のことです。略語もわからないし、日本語で書いてみても、素人目にはまさに、ちんぷんかんぷん、ですよね。

まず、大腿骨頭とは・・・ですよね。ズバリ、大腿骨の頭の部分、ですね。大腿骨とは・・・太ももの部分の骨です。太ももの骨の頭・・・太ももの骨の、骨盤とつながる部分の骨、です。骨盤と太ももの骨がつながる部分・・・股関節、ですね。イメージできそうでしょうか。

無菌性壊死症・・・、菌が関係していない & 組織が死んでしまう、ということですね、ざっくり言うと。

 

MPLとLCPDの違い、について書きたかったのですが、長くなってきたので、次回へ!

To be continued...ですね 笑

 

 

 

 

犬の前十字靱帯損傷って 2

こんばんは。めっきり寒いですね。

もうすっかり冬ですねというか、もう年の瀬です師走です 笑

僕はいつも薄手のコートの着るタイミングを逃します。

夏から秋、秋から冬、どう仕様を変えていくべきか迷いに迷ったあげく、もう寒いから厚いコートでしょみたいな感じです。冬から春、春から夏の間も同様で、どの時期に薄いコート着れば良かったの??って夏にはいつもスケスケのジャケット着ています 笑 

僕だけですかね。いや僕は僕だけではないと信じています。

 

さて

前十字靱帯損傷によって起こる痛みの話、でしたよね。

靱帯を損傷したとき、靱帯が完全に切れたときは、きっと痛いですね。靱帯組織や靱帯を取り巻く組織に炎症が起きますから。至極当然(シゴクトーゼン、と読みます 笑)。

時間の経過と共に、炎症のピークが過ぎると痛みは完全に無くなりはしませんが、ある程度軽減します。

でも慢性的な痛みが続きます。なぜでしょうか。

 

一つ目は、持続する不安定性による違和感、が関連していると思います。

二つ目は、半月板の損傷が、関連していると思います。

三つ目は、軟骨の損傷 = 関節炎(変形性関節症)、が関連していると思います。

 

これらの痛みに対して、僕たちは何ができるのか・・・続きはウェブで (古っ 笑)

 

 

犬の前十字靱帯損傷って

こんばんは。約1ヵ月ぶりです。

このブログを始めた当初は、初めの10日間はゼッタイ続けよう!、と志して、それは達成しました。それ以降は、出張の移動中に書こう!と意気込んでいましたが、日々の仕事やいろいろな原稿の締め切りに追われ・・・はい、すみません、全て言い訳です。

でも、このブログのことはいつも考えています!無理せず頑張りますので、今回もよろしくお願いします。

 

今回も獣医っぽい話。

 

僕の名前にも入れてあるように、僕は動物の整形外科を専門にして(にしたい)日々頑張っています!

でも僕は名刺に書くような、専門医でもナントカ認定医とかの肩書きは一切ないです。

僕は正直者です 笑。

でも自ら専門に頑張っている!って言うからには、それなりに専門的な知識はアップデートするように努力していますので、ご安心を(もし、このブログの獣医っぽい話を参考にしている獣医さんや看護師さんや飼い主さんがいた場合の・・・念のためです)

 

動物の整形外科界で、世界中で、最もホットな話題(もうピークは過ぎていると僕は思いますが)、というか、身近な話題、というのは、犬の前十字靱帯損傷、でしょう。

さて、ここで質問です。

 

この病気が一番やっかいな点は何でしょう?

 

そりゃ靱帯が傷ついてる、って言うんだから、痛いのが一番やっかい、でしょう。

と考えた方・・・

 

 

ぼーっっと生きてんじゃねーよ!笑 とは言いませんが、それだけじゃ不十分だと僕は思います。

 

痛みが一番やっかい!、でもいいですが、その原因はなんでしょう・・・?

 

何が言いたいかというと、その一番やっかいな痛みの原因が分からないと治療方針を立てづらい、はずです。

それを考えなかったら、痛いのかわいそうなんで痛み止め飲ませてください、で終わっちゃいますね。

痛みの原因・・・いろいろありますね。

この話はまた今度。

 

 

 

 

久しぶりに?獣医っぽい話

おはようございます。夏はもうすぐ終わりそうですね。先日書いたウチの空調の件ですが、今年はなんとか壊れずにもってくれました 笑。となると、買い換え時がわかんなくなりますね。壊れてからだと遅いのか、壊れるのを見越して、安くなった型落ちを狙うのか・・・苦手です。むいてませんね 笑。

若い小型犬種の後ろ足の病気の話。久しぶりに、という感じですよね。最近実感しましたので書こうと思い立ちました。

小型犬種は、日本ではすごく多いですよね。数的な情報は、いろいろな情報が掲載されたウェブサイト等があると思いますので、そちらを参考にしてください 笑。でも日常診療活動を行っている立場で言うと、90%以上は、小型犬種じゃないか、って言っても言い過ぎではないですね、きっと。うんうん。

膝蓋骨脱臼(ヒザのお皿の脱臼)については、以前に書いたことありますよね。この病気にかかっているわんちゃんもかなり多いし、この病気はとくにペットショップで売られているわんちゃんの情報として書いてあることもあります。正直、それを初めて見たときは、衝撃でしたが。でも売っちゃうんですか、って 笑。

小型犬種で、とくに若いときに後ろ足に起こる病気が他にあります。

レッグペルテス病、と称される病気です。

この病気は膝蓋骨脱臼と似ている部分もあるんですが、明確に!違います。

獣医さんも診断を間違えてしまうこともあります・・・。

と言いながら、文字数が多くなってきたので、また次回以降に!

TIAL とは

こんにちは。僕のいる地域は天気がはっきりしませんね。気温は高めです。

僕の空調の好みは、冷房よりも除湿、です 笑 なんか冷房って漢字がそう思わせるのか、なんか必要以上に冷やされすぎそうなイメージですね。

 

今回は、TIAL、の話。

ティアル、と読むかどうかはまだ決めてません。

そうです。これは僕が勝手に作りました。

何かしらの略ですね。僕はこうやって生きていこう!、というスローガン的なものです。

誰も微塵もピンときませんよね 苦笑

 

Think Internationally, Act Locally = TIAL

 

です 笑。

 

それぞれの単語を知っている人は、イメージできますかね。

人によって解釈が異なっても良いとは思いますが。

 

僕の解釈は、ズバリ

 

(物事を)国際的に考えよう、現場から行動しよう

 

です。

 

共感して頂けますか?

 

たしかジャイアンツのバックナンバー 24が言っていた言葉

こんばんは。今夜僕のいる地域はいつもより涼しい感じがします。ここだけでしょうか。

そんな中、ウチのクーラーが勝手にシャットダウンする現象が何度も起きています・・・ヒジョーに心配です 笑。

この記事のタイトル・・・これは、整形外科というか、獣医療というか、なんにしても、チームで進める仕事で非常に重要ですね。

この言葉を知ったのが、いつなのか全く思い出せませんし、新聞かテレビかすら覚えていません 笑。

 

気配りと目配りと心配り、がプロフェッショナルとして重要だ、と。

 

周りのことを考えながら行動することによって、周りも自分も充実する、といった感じだったと思います・・・が、書いててなんかちょっと違うかも?(笑)とも思えてきました 苦笑。

でも僕もそう思って日々行動しています。

相手がやりやすいように仕事をすることによって、自分も仕事がしやすくなることを日々実感しています。みなさんもそういう経験ありますよね?

 

見習いだったら、先輩のやっていることを一生懸命見て、次に先輩が求めることは何かを一生懸命考えることで、見習いとしての動きが変わってくると思うんですよね。

逆に、何も考えずに、先輩からの指示や依頼を待っているだけだと、先輩によっては、完全に放置されてしまう、ことも起こりえます。

 

気持ちと目と心を、自分だけではなく、周りに配る。

 

そうです、指示待ち人間、になっては成長が止まってしまうということですね。

みなさんは、どう思われますか・・・また次回。